歯周病治療

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歯周病の怖さ

歯周病は痛みなどの自覚症状がほとんどないままに進行していく恐ろしい病気です。本人が全く気づかないうちに進行していき、手遅れになってから初めて症状が出てくるケースも見られます。自覚症状が出る頃には、感染している歯は1本の歯に留まらず、他の歯も感染している場合がほとんどなので、まとめて何本も抜けてしまう場合があります。もう一つ怖いのが、歯周病は治すことが困難な病気であり、それ以上進まないように進行をストップすることしかできない点です。厳密にいえば歯周病で失われた骨を再生する方法なども開発されていますが、全ての人に適応できる治療法ではなく、費用の負担も大きくなります。歯周病は体の生活習慣病と同様に、定期検診でしか気づかないことが多いため、お口のメンテナンスと合わせて定期的に歯ぐきの状態の確認を行うことが不可欠です。

患者さま一人ひとりに合わせた歯周病治療

当院の歯周病治療では、すべての患者さまに同じ治療を行うわけではなく、検査の結果やその方の体質、生活習慣に合わせた最適と思われる治療法をご提案するオーダーメイド的な治療を心がけています。必要があれば位相差顕微鏡での検査によってお口の中の細菌の種類・状態を確認して、動いている細菌の姿をリアルタイムでご覧いただきながら、感染している病原菌がどのような症状を引き起こしているかをご説明します。歯磨きで汚れをしっかり落とすことが難しい方に対しては、通常なら3か月おきに定期検診に来ていただいているところを、来院の間隔を1~2か月に1回に増やしてプロの手によるクリーニングをより頻繁に受けていただき、厳密にリスクコントロールをするケースもあります。

歯周病と矯正治療の関係

歯並びを整えると歯磨きがしやすくなるため清掃性が高まり、歯周病も改善傾向になることがわかっています。ただし、矯正治療は歯に弱い力をかけて、歯の根の周りにある薄い歯根膜に弱い炎症反応を起こすことで歯を移動させる治療なので、健康な方なら特に問題がなくても、歯周病がある方が無理に矯正治療を行うと歯周病が大きく進行する恐れがあります。成人の方が矯正治療を受ける時は、必ず歯周病の検査を行い、必要があれば初期治療をしっかり行って炎症を抑えた上で開始することが重要です。歯周病の傾向がある方が矯正治療を行う際には、通常の矯正患者以上にプラークコントロールに配慮しながら適切な治療を行うことで、長い目で見れば歯周病のリスクを減らすことが可能になります。

歯科医院で行う口臭対策

ある程度の口臭は誰にでもあるものですが、周囲の人が気づくほど口臭が強い場合には、歯周病や舌の汚れなどのお口の中に原因があるケースと、内科的疾患やメンタル面などが原因になっているケースがあります。歯科医院としては基本的に虫歯や歯周病を治療することで対応していますが、それ以外のアプローチとして、口の中が乾燥して口臭を引き起こすことが多くあるため、唾液分泌を促す体操をご紹介しています。唾液にはお口の中の食べかすや歯垢を洗い流す自浄作用や抗菌作用があり、唾液腺を刺激することで唾液が分泌され、お口の中が洗浄されて口臭を防ぐ効果が期待できます。詳しい説明が書かれたリーフレットをお渡しして、当院のスタッフが体操のやり方を丁寧にご指導しますので、お気軽にご相談ください。

口臭予防のための工夫

口臭の主な原因の一つに、鼻呼吸ではなく口呼吸をしていることによって、乾燥した空気が直接口の中や喉、気管に入り込み、唾液が蒸発して減少してしまうことが挙げられます。口の中が乾燥すると唾液による殺菌・消毒作用が発揮されず、細菌が繁殖しやすくなるので、意識して口を閉じるように心がけて「鼻から吸って鼻から吐く」という哺乳類本来の正しい呼吸である鼻呼吸ができるように改善することで、口臭を抑制することが期待できます。また、ガムを噛むことも口臭対策として有効ですが、糖分が入っているものは虫歯を引き起こす原因になるので注意が必要です。矯正治療中の方については、ブラケットが外れる恐れがあるためガムは控えていただいております。